お葬式のとき知っておけば必ず役立つ知識!?葬儀に関するミニ知識を幅広くご紹介

葬儀社は、民間企業が運営しているお葬式全般を執り行うサービスを展開している業者の総称です。
葬儀は、仏滅のときにはあまり利用する人がいないので、葬儀社が定休日になることもありますが、最近は仏滅の方が空いているなどの理由であまり暦などを考えずに執り行う人も多くなっているようです。
ただ、高齢者などからするとあまり縁起が良い日ではないなどの理由で反対されることもありますので、喪主になった人はお年寄りなどからのアドバイスに対して耳を傾けるようにしましょう。

葬儀のときに利用することがある寝台自動車とは?

葬儀の時に利用される寝台自動車とは、一般的には遺体を安全に移動させるために利用するものです。
普通は、霊柩車と呼ばれることが大半であるためこちらに馴染みがある人がほとんどであるといえます。
基本的に、葬儀を行う場合には綺麗な状態のまま運ばなくてはいけません。
この場合には、冷房や暖房が完備されている状況でないと腐食が進んでしまう可能性があります。
ですから快適に保つ意味でも、こういった自動車は非常に重要です。
実際に、この自動車は葬儀社からレンタルすることが可能であるため、ほとんどの場合でこれを利用することになります。
そもそも、葬儀というのはいきなり催し事を始めていくわけではありません。
準備期間が必要であり、そのために維持的に遺体を運ばなくてはいけません。
一度指定された場所に運んで、安置させる必要がありますのでそのための準備が不可欠です。
そこに利用されるのが、寝台自動車です。
これを用いることによって、スムーズに遺体の取り扱いができるようになります。

葬儀で活用する霊柩車には4つの種類がある

葬儀で活躍する霊柩車は4種類で、多くの人が最初にイメージするのは宮型に分類されます。
高級車やピックアップトラックを改造した車の上部には、神輿のような豪華な装飾が載っています。
極楽浄土や蓮の花といった装飾は芸術的です。
最近増えてきたのは洋型で、リムジン型とも呼ばれます。
大型のステーションワゴンや高級車を改造し、親族が同行できるように後部座席が用意されているものもあります。
従来の黒塗りではない、パールホワイトやシルバーも見られるようになりました。
霊柩車の中には通常の車と変わらないものもあり、それがバン型です。
普通のバンに見えますが、後ろが改造されていてストレッチャーごと遺体を載せる台が付いています。
元々は寝台車でしたが、利用料を抑えるためにこのような使い方をするようになりました。
北海道や東北の寒い地域の葬儀では、バス型を使います。
雪の中を複数台で移動する負担を軽減することができ、遺族と参列者が一緒に乗れます。

霊柩車は葬儀社が手配する一般貨物自動車で緑ナンバーでの搬送が義務付けられている

葬儀を執り行う場合は、完全に個人で全てを終わらせることは難しく、葬儀社に依頼をすることが必要とされています。
ご遺体が病院にあっても自宅であっても運ぶには葬儀社が手配をする霊柩車が必須とされており、車体のナンバープレートは緑色で番号は8ナンバーに義務化されてます。
この背景には無償で荷物を運ぶのではなく、有料で搬送をする車両になることから分類は一般貨物自動車に該当をするためです。
タクシーは分かりやすい事例になり、お金を受け取って人を移動させる事業になることから緑色ナンバーが必須です。
友人同士での送り迎えでは事業とは言えないものなので普通の白ナンバーで可能ですが、霊柩車は加えて特殊部品や特殊装置を取り付けた車両になることで8ナンバーに義務化されている理由になります。
過去には派手な装飾が施されていた霊柩車が多かった時代的背景がありますが、現在では一般貨物自動車なことには違いはありませんが、シンプルなセダンタイプの後部を大きくした車両が増加しています。

葬儀社は遺体搬送の無料サービスやダンピング・価格のつり上げが禁止されている

霊柩車は遺体を輸送するために特殊な車両ですが、これは葬儀社が保有している車で一般貨物自動車に分類されるといわれています。
一般貨物自動車は、法律で規制が行われていることも多く、知らずに利用すると法律違反になることもあるなど注意が必要です。
霊柩車は、葬儀社が手配する車両であること、遺体の搬送料金を無料にしたり価格を調整することはできない決まりです。
遺体搬送においては、貨物自動車運送事業法と呼ぶ法律があり国土交通大臣が許可した事業者だけが利用できるライセンス事業です。
そのため、遺体を搬送する際の料金は、国道交通省に届け出が必要であり、これにより金額が不当ではない確認が欠かせません。
ちなみに、広告の中には霊柩車の搬送料金が無料になっているものや全額もしくは一部を会社側が負担するなどの説明が記載されているものも稀にあるようですが、これらはいずれも違法行為に値するものなど、このような知識を得ておくと安心です。

著者:河上圭

筆者プロフィール

福岡県福岡市出身。
最近身内に不幸があり葬儀を経験。
その時の体験をもとに、突然のお葬式で慌てないための記事を書いています。
福岡市 葬儀